https://www.gizmodo.jp/2020/03/what-would-it-take-to-end-hiv-forever.html
ギズモードさんに興味深い記事がありましたので、リブログしておきます。
HIVキャリアの僕が、日々思う事。誰かの声の代わりになればいいなと思います。 もしもこれが、社会学的、心理学的に参考になれば、大いに参照して頂ければ嬉しいです。 事後でもいいので、 toarukanzha@gmail.com まで連絡いただければ幸いです。
2020年3月21日土曜日
2020年3月14日土曜日
HIVとストレス
医学的根拠はありませんが、HIVキャリアにとってストレスは大敵だと思います。
色々理由はあるのですが、まず、
HIVキャリアであることに常に強いストレス下にさらされている状態
なのに、さらに私生活、ビジネスなどで高負荷なストレスがあれば、体を壊しやすくなります。
HIVに罹患したことで、まず最初に思ったのは身体の弱体化です。
体力も精神力もかなり落ちたな、と思いますし、なにより記憶力が低下したというのも感じます。老化に伴うものかもしれませんが、それだけでは無いように思います。
明らかに、QOLが低下した。
恋愛、セックスライフ、プライベート、プライバシー、どれもこれも、低下の一途をたどっています。
あまり良い状況とは言えず、特に自分の内面に踏み込まれることを苦手としている人としては、かなり嫌な状況となります。
また、毎日飲む薬にも強いストレスを感じます。
一度家族とケンカして薬を道路にぶちまけたことがありますが、本当に今まで感じたことのないくらいのスッキリとした感じなのです。
一日の間に時間を決められ、必ず薬を飲まないといけない状況、また、その薬の処方箋をもらいに受診に行かないといけない状況というのは、かなりストレスになっていると思います。
また働き盛り、若いということもあり、健常人ですら強いストレスに耐えきれない状況下に置かれているのに、それにベースアップしている形でHIVストレスというのものがかかってくると思います。
投薬のストレス
受診のストレス
隠匿のストレス
プライバシーがないと感じるストレス
体調のストレス
周囲からの差別への怖れのストレス
HIVキャリアは、かなりのストレスを抱えているのではないかと思います。
2020年3月13日金曜日
リブログしておきます。
私は2人の孫がいるおばあちゃん、HIV患者です。でも人に感染させることはありません https://www.huffingtonpost.jp/samantha-dawson/grandmother-hiv-positive_b_17556016.html?utm_campaign=share_twitter&ncid=engmodushpmg00000004 @HuffPostJapanさんから
HIVキャリアだと告白することの勇気
新型コロナウイルスに罹患した人が令和2年3月13日(金)現在、誰も本名を進んで明かさないことからわかるように、
「自分がHIV患者であることを告白することは、信じられないような覚悟と勇気と苦しみをもって行う」
ことなのです。
もちろん、これには、
「勝手に苦しみを他人に背負わすな」
という話もありますが、まあ、ちょっと聞いて下さい。
今まで、プライベートで他人に自分がHIVであることを告白したのは、まだ二人だけです。そして、そして、一人は女性です。
「自分はゲイである」
とカミングアウトするより、HIVであることを告白することは、
「ゲイだとカミングアウトする100倍は苦しい」
と思います。
感覚的な物なので100倍が本当かどうか、と言う話もありますが、なにせそれくらい苦しい物でした。
「もっとも信頼関係を築きたい人間に、もっとも信頼関係を壊され傷つくことをされるかもしれないリスクを冒すのは、ある意味で人生の賭け事でもある」
と思います。
理解をされたい方に、一番理解されないかもしれない、むしろそれで「はいおしまい」というリスクは、本当にビットするにはとても辛い事なのです。
HIVになって驚いたこと。
治る病気でもなくても希望があるということでした。
でも、絶望もありました。
自分が治療をはじめてから、ほとんど性的接触はありません。
もちろん、必要な知識は得ているのですが、していいのかどうかわからないのです。全くなかったわけではありませんが、油断はしない、没頭は出来ない、自分のセックスライフは死んだ物と思っています。
想像つきますか、自分の人生から性的なものを除かれる恐ろしさ。
僕はもう誰かの肌に触れることは許されないのかもしれない、と今でも思っています。
好きな人もいません。
誰も好きになってはいけないと思っているのです。
医療関係者の中にも理解がある人が実は結構居る、ということに希望がありました。
なんの希望、それは、生きる希望です。
みんなが自分のためにアドバイスをくれ、専門知識でサポートしてくれる、自分を生かそうとしてくれることに非常な驚きを持っていました。
最初にあれでしたから、HIV患者は早く死ね、ということが本音なんだな、と思っていた僕からは、外来で対応して貰えることは、本当に奇跡の様な救いでした。
確かに自分の人生からは性が抜け落ちてしまったのですが、それでも生きることを支えてくれること人たちがいることが、今は自分が死なずに済む唯一の救いなのかもしれないです。
あと、ソーシャルワーカーさんからも、念を押されましたが、自分の病名を気枯れても絶対に教えてはいけない、ということでした。
社会的な守秘義務がある人でも、奇異や差別的な目で見る人はいると言うことです。
そして、僕はそれを嫌というほど実感をしています。
僕の周りにも、少なくない数で、HIV感染者に対しての差別的視線はあります。
これは、今現在流行している、新型コロナウイルスで露見していると言えるでしょう。
性的なことが関われば余計にそうです、
ゲイであることで差別され、
HIVキャリアであることで差別され、
私たちの周りは、たった一つの出来事で恐ろしい地獄と化してしまった、と感じることは本当に多いのです。
僕はHIV感染者に対して、差別意識は感染前も感染後もありません。
ですが、社会の、いわゆる一般的な人々というのは、ちょっと違う感覚なのですね。
HIVの告知と病院の対応
自分がHIVに感染していることを、盲腸の診断を受けた病院で告知されました。
告知はなんと検査技師から。
まず盲腸になった話です。
どうも二、三日お腹が痛いなぁ、と思っており、その日、夜中がやっぱりかなり痛いということで、地域の医療拠点の病院に行きました。
最初は痛み止めのボルタレンだけ処方され、家に帰されました。
限界量を超えるボルダ服用してもちっとも痛みは取れませんでしたので、また運転して病院に行き、緊急の検査となりました。
僕が住んでいるところは、かなりの田舎で、封建的な社会風土が残る地域です。
それはゲイの僕にとってはとても不幸なことでした。
医療的な不幸というのは、その病院、厚生病院でしたけど、まったくHIVに対しての知識がないことでした。
まず、検査技師さんが、自分の親に承諾なしに告知をしました。
もちろん、理由は「隠しておけないから」
という理由でした。
さらにいえば、病院側からスタンダードプリコーションではなく、過剰な感染対策をされて接された上に、熱けいれんなどが起きても放置され、挙げ句、夜中に駆け込んだ僕はその日の朝には自主退院の書類に、有無を言わさずサインをされられました。
そう、放り出されました。
結局、どこの病院に行くことも指示されず、ともかく自分たちと関係ないということで書類にサイン、知らん顔されたのです。
びっくりしましたが、それだけでは痛みは治まりませんし、どうしたらよいのか、家族で考えて、できる限り近くの市民病院に駆け込みました。
もちろん、即入院で緊急手術。
僕は思ったのです。
「HIV患者は病院で酷い目に遭わされても仕方が無い。だから、手術も治療もしてもらえなくて当然」
と考えていたのです。
そして、市民病院側の答えは、
「もちろん、状況を分かっている上で手術と入院をいたします」
でした。
びっくりしました。
こんなに親切にしていただけるものなのか、と思い、また深く感謝しました。
ともかく、痛み止めの点滴、そして入院の手続き、まずは虫垂炎の治療ということでした。
HIVの治療については、近くの地方大都市に専門の外来がある、ということでしたので、それはまた後日に任せるということでした。
私が、医療的に問題がある行為を受けた、ということを知ったのは、その専門の外来に行ってからのことでした。
だって、誰も助けてくれなくて当然だと思っていましたから。
そんなことされたら。
僕がHIVになった理由
分かりません。
もしかしたら、というのはありますが、僕が20代くらい時、付き合っている人からそう言われて、自分も判明したのが経緯になります。
改めて書くことは、とても辛くて。
散文的になるかと思いますが、ちょっとずつ書いていきたいと思います。
僕が恋人がいない時、いわゆる危険なセックスをしていました。
自分の中で、ゴムをつけてセックスをする、というのは拒否感がありました。というのも、自分の哲学みたいなものがありまして、ゴムをつけてセックスするのは、人間だけで、それこそ
「自然の摂理に反しているのでは」
と思いました。
もちろん、避妊のためゴムはありですが、ゲイ同士のセックスにどうしてゴムが必要なのかよく分からなかったのです。
性病を避けるためというのもわかりましたが、正直、それこそが、セックスに対しての冒涜なのでは、とゲイのセックスを勝手に決めつけていました。
幸い、他の性病にはかかりませんでしたが、一番厄介でかつ重いともいえるHIVウイルスに感染してしまったのです。
感染した時は、はっきり言って分かりません。
僕の場合、HIVに感染したとわかったのは、AIDSを発症する少し前からだったのです。
あるとき、虫垂炎を発症しました。
その時に、血液検査をされ自分がHIVだと分かったのです。
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